からだのこと~2013年を振り返って(2)~

手作りパン

自分の記録の為にもう一つ書こうと思います。

2013年は、前からしたいと思っていたダンスを始めました。

やっぱりこれも手術がきっかけです。
全身麻酔だったこと
左手、左腕を動かせない
かばってしまう
できないことが増える
思うように動けない
そんな感じで、ふと大好きだった祖母を思いだしたんです。

長年の無理な仕事、事故で祖母は歩行が困難でした。
もっとしたいこと、行きたいとこ、あっただろうなって…。

私は動ける
生かして頂いてる
動こう!!

祖母の笑顔が浮かびました。
それで始めたんですね。

また自分にぴったりあった発声練習に出会えたり

一度動かせなくなったことで、ピアノの弾き方とも向き合い
レッスンを受け、指練習も始めました。
(重大なお寺コンサートもあったし)
こんなに毎日ピアノを弾いたことは、今までありませんでした。

それから、かばうからなのか
左肩、首、背中とかがものすごく痛くなって
歌にも影響するくらいになってしまったので

以前ライブに来てくれたカイロの先生に相談しました。
それがまた私にぴったりだったんです。

首や骨盤のゆがみ
こんなに自分が歪んでいたこと
その歪みが身体の色んな不調、心や生き方にも影響していることを知りました。

びっくりするくらい身体が楽になりました。

その後、またコンサートに、今の私にぴったり☆
姿勢のことを教えてくれる先生がいらしてたんです。

さらに身体が楽になりました。

そんな色々で、声の出し方、ピアノの弾き方が変わったと思います。
いろんなものが連動しているんですね。

また、働き出した22歳から、様々な病気、日常的な不調も続いていたのですが
22歳以降で一番身体の調子の良い年になりました。

今まで自分の中で「してはいけない」「しなきゃいけない」が多かったんです。
食べ物だけ取り上げてみると
ライブ前は一食か二食抜くとか
食べてはいけないものもたくさん決めていたり
アルコールも飲まないことにしてました。

そういう縛りをライブや歌に影響がない程度に緩めると同時に
別の方法で身体を整え始めたんです。

手術で命と向き合ったことももちろんなんですが
そんな風に身体に意識を向けることで
思考も変わってきたように思います。

本当は大好きだけど、食べちゃいけないと決めていたパンも作り始めました。

すべての時間、自分のすることすべてを歌に結びつけないといけないと思っていました。
しかもすぐに結果を求めていました。
だから、色んなことを排除してきたんですね。
でも、その排除してきたものの中にしかない大切なものに出会えました。

何も考えず身体を動かす時間
のんびりとパンをこねる時間
丁寧にコーヒーを入れる時間
映画やドラマを見る時間
犬たちと寄り沿って、ぼーっとする時間
大好きな人とランチする時間
何でもないことを語り合う時間

まさに「ほどよい」時間です。

それが、じんわりと染矢敦子の歌にも良い影響を与えた2013年だったと思います。

「歌ってる時だけが生きてる
 その時だけが輝けばいい」

そう思ってきたんです。
でも歌ってない時、何でもない時、すべてが歌になっていくんだと
当たり前のことに気づいたんです。
本当、当たり前すぎて、笑ってしまいます。

変化、進歩、発展
勉強、考えること

教えてもらうこと
アドバイスや誰かの経験
法則のようなもの

良きものも世の中にいっぱいあるんだけど
全部をすることも、全部を取り入れることもできない。
人それぞれすぎて、何が良いのか、分らなくなることもある。
迷ったり、苦しくなった時、何かに頼りたくなることもある。

けれど、一番大切なものは、いつも一番そばにあるんですよね。
日常の中にある。
近くの人との関係がその人自身を表してるんだと思うようになりました。

上手く書けないなあ。
何度も書き直し、もう書くのを止めようかと思ったけれど
書き記しておきます。

また自分の中の劣等感に気付き「ほどけた」年でもありました。
それは文章だけでは語れないので、またいつかどこかで*:.。☆..。.(´∀`人)

『思いが大事』
本当そうなんですよね。

けれど、頭で思うだけではなく

地に足をつけて
淡々と日々を生き
身近な人に感謝しぶつかり笑い合い
努力をし
それを続けるからこそ『思いが大事』が真実になるんだなと最近思います。

不自由が教えてくれることもある。
違う音をまだ弾いてしまうし、物をうまく持てないし
一年前と形も違う、けれど大切なことを教えてくれた親指を見ながら…

ありがとうね。
こうやって書いていると、やっぱり感謝の気持ちでいっぱいになるのです。