今年に入ったぐらいから
夫にも私にも甘えて
膝によく乗っていたので
風音は、自分の最後を知ってたのかもしれません
最後の日も
玄関で夫の帰りを待っていました
呼吸が苦しそうに床で寝ていたのに
私たちが夕ご飯を食べている間は
ソファの上、私と夫の間に来て
このまま元気になるんじゃないかな
って穏やかな息で眠っていました
夕飯を食べ終えて片付けをして
コーヒーを入れて
またゆっくりとした時間
キレイ好きで頭の良い風音は
ソファを降りて…
「風音、ありがとう。ありがとね」
私の腕の中
夫に撫でられながら
旅立ちました
「家族団らんの中、逝けて良かった」
「俺たちは親だから」
夫の言葉がものすごくものすごく
嬉しかったです
12歳
夫が来て4年
私以外の人に懐かない風音が信頼した人
吠えられたりしながらも
少しずつ家族になってくれた
きっと風音は
「美味しいね、楽しいね」
ってご飯を食べたり、コーヒーを飲む
この時間が大好きだったんだと思います