つまらない人間

赤い植物
本文中に出てくる父と並んで歩きながら、母の話をした植物園の写真です。

「敦子は真面目すぎるから、心配」子供の頃から、家族に何度か言われている言葉。
自分が真面目かどうかは、生まれてからずっとこんな自分なので、よくわからない。

でも、SNSの楽しい投稿を見て、私も笑ってもらえるようなこと書きたいな〜と思うけど、つい真面目なものになっちゃって…そうだなあ、私って冗談あまり言わないなあと思ったので、夫に聞いてみた。
「ねえ、冗談って言う?」
「あなたと一緒にいる時は、あまり言わないけど、友達といると言うよ」
そっか、私には冗談が通じないから、言わないんだなあ。それが真面目すぎるってことなのかな?

子供の頃、父が怖かった(お父さん、ごめんね、今は怖くないよ)
実家は暗い雰囲気だった。

そういえば、田舎だったからかな。テレビのチャンネルも少なく、ご飯の時はテレビをつけない家庭だったし、バラエティもあまり見た記憶がないんですよね。その流れで、一人暮らしの時はテレビを持っていない時期も長く、初めてビデオで「ごっつええ感じ」を見た時は、世の中にこんな面白いものがあるのかって衝撃だった。

うちとは反対に母の実家は明るくて、テレビも大きな音でずっと流れていたな。母も明るく人の中心にいるような人だったけど、母が楽しそうに笑っていると父に「何が面白いんか」って怖い顔で言われたり、喧嘩も多くて、いつの間にか母も家ではあまり笑わなくなっていった。
それが生まれた場所だから、私も冗談を言わない、冗談が通じない人になっていったのかな。
大人になって妹から「お姉ちゃんの笑った顔を思い浮かべられない」と言われたこともある。

子供の頃、母の実家で、母の兄弟や従兄弟たちが冗談ばかり言って、ゲラゲラ笑っているのが私には理解できなかった。思春期の頃かな、嫌な気持ちも芽生えたことがある。家で見ることができない生き生きした母に、なんだろう、寂しさ?嫉妬?羨ましさ?なんだか説明できない気持ちになっていた。

想像だけど、暗い家で育った父もそんな気持ちを持っていたのかな。

今は私も毎日、笑っている。人との出会い、犬との暮らしのおかげかな。

父も、愛犬「ころ」との出会いがあったり、自分自身や母が病気になったのもあったり、色々思うところがあったんだろう、笑うようになったし、田舎の気の良いおっちゃんって感じになっている。

少しずつ変化していたあるお正月。父がふざけて歌を歌ったことがあって、爆笑しながら、嬉しすぎて泣きそうになったことがある。その時、逆に母が「何が面白いん?」って言ってたっけ(笑)笑いのツボが違うんだろうなあ。

夫を紹介したばかりの頃、母の心の調子がとても悪かった。
4人で行った植物園で、夫が母と、私は父と二人で歩いていて「お母さんは子供のような心を持ってる人だから、無邪気に笑っててくれたらいいなと思うんだ」そんな風にいうと「そうやな、そうさせてあげれたら良かったなあ。うまくいかんあ」と父も言っていた。お腹の中にいた頃からきっと私は母の幸せを願い続けている。笑っていてほしいんだ。

ちょっと話が脱線したけど…
私、真面目すぎ、つまらない人間なんだと思うんですよ〜。
きっと今まで何度も、冗談を本気で捉えて勝手に傷ついたり、反論したりしたんだろうな。なんか恥ずかしい。
もっと軽やかにいきたいなあ。ふざけたこともできる、冗談を言える楽しい人になりたいなあ。

犬の前だけは、おかしなこと言ったり、したりして、一人で笑ってて。それが夫の前でも少し出てきてて。でもこれが正解の面白さなのか・・・とか考えてるとこが、真面目でつまらない人間ってことなんでしょうね〜

まっ、でもいろんな人がいていい。
だから、いいのかな。

そう、あなたはあなたでだいじょうぶ。
私は私でだいじょうぶ。
ってことで(^-^)♪

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