ドーナッツ – 雨と明かり 歌詞について –

ドーナッツ

最近は、ドーナツですよね。ドーナッツって書くのは少し恥ずかしい気がしたのですが、子供の頃をイメージした歌詞なので、あえて「ッ」を入れました。

子供の頃から、雨の日が割と好きでした。肌寒い日、窓の外の雨を見て、音を聞きながら、家の中あったかいなあ、幸せだなあって思っていたんです。今と感覚が変わりませんね。

学校から帰ると、母がよく手作りのおやつを作ってくれていました。ドーナッツは、ある時、あまりにも食べ過ぎて、その後、何年間も食べれなくなったくらいだから、かなり好きだったんだと思います。

初めて、たこ焼きを作ってくれた時の衝撃もとても覚えています。

家族と暮らす家を出て、気付くんですよね。とても守られていたこと。
決められたもの、与えられたものの中にしかない、安心や幸福もある。

18歳で実家を出る時、うたびとの祖母から言われました。
「責任の取れないことだけはするな」
大人になるってそう言うことかな。雨も明かりも自分で受け止めること。雨の日、傘をさすのか、雨宿りするのか、濡れて歩くのか…そんな風に苦しい日、うまくいかない日もどうやって生きて行くか、自分で選ぶこと。

どんな状況でも、心を明るくするのか、暗くするのか、選ぶこともできる。

ずっと前に書いた歌ですが、なかなか深いな〜と思います。
そんな感じで、また聴いてもらえると嬉しいです。

雨と明かり

暗く冷たい雨の降るこんな日は
暖かい部屋 古い木の枠の窓の外見てた 

テーブルにママの手作りのおやつがある
大きくなったらママみたいなママになる
そう決めた

穴の開いたドーナッツ
ふわり甘く

あれが幸福 満たされた時間
はっきり覚えている
雨と灯り 私は灯りの中に


長靴も黄色い傘も捨て雨の中
足下はぬかるみ傷は増え泥にまみれ

それでもいつか飛び立てると信じた
そして雨も灯りも私の中にあると気付く

清らかなものに私はなりたい

大切な思い出だけポッケの中に
忘れたいことは
たんぽぽの綿毛みたいに
吹き飛ばしてしまおう

今日が誕生の日
かけがえのない日
雲の切れ間まで歩いて行こう
私は明かりの方に

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